新年はショパンから♪ [CD♪]
今年の私のテーマのひとつに
「ショパンのワルツ」があります。
ということで聴き初めはショパンのワルツ。
まずは恒例のリパッティ。
長い間聴き続けているリパッティですが
何度聴いても最初の第4番からど~ん!ともって
いかれてしまいます。
やっぱり大好き。
そして昨年お気に入りに追加されたピレシュ。
しなやかで女性らしいピレシュのワルツ。
こちらも大好き!
タイプも個性も違うけれど
どちらも比べられないよさがあります。
心に潤いをくれるという点では共通しているかな。
私もそういう演奏をしていきたいな!
モーツアルトソナタ12番♪ [CD♪]
DENONから出ているPiresのモーツアルトソナタシリーズ。
Vol.4を購入しました。
ソナタの12番、13番、幻想曲、14番が入っています。
ソナタ12番はヘ長調。
この曲は好きなソナタの一つです。
私にとっては中学生時代に弾いた思い出の曲。
当時はいっしょうけんめい考えていましたが
ほとんど分からなかったなあと今は思います。
試験で弾いてまだまだね、と言われたけれど
それ以外は具体的に何もいってくれず
その後もお悩み街道まっしぐらでした。
長い時間をかけてきたけれど
今、自然に分かることってたくさんあるなあって
思えるのは幸せなことかもしれません。
1楽章はソナタ形式。
テーマは明るくのびやか。
その中の激しい訴えがまた対照的です。
2楽章は変ロ長調で緩やかなアダージョ。
微妙に変わっていく色彩がとても美しい。
3楽章もソナタ形式。
活発なテーマから始まります。
激しいけれど軽快さがなくならいところがモーツアルト。
Piresのモーツアルトはとても美しい。
柔らかく輝くきれいな音と美しいゆらぎ。
とても魅了されました。
こういうモーツアルトを聴くと心が癒されます。
バッハ/チッコリーニ♪ [CD♪]
今までいろいろなピアニストによる
バッハ「インヴェンション&シンフォニア」を聴きましたが
チッコリーニ氏の演奏は素晴らしい!
とても流麗で心にダイレクトに音が飛んでくるんですもの。
惹きつけられてしまいました。
構築もさすがでハッとさせられます。
美しく優美なバッハ。
躍動感溢れるバッハ。
活き活きと楽しいバッハ。
切なさを感じるバッハ。
バッハの30曲がそれぞれの表情で輝いています。
これを聴いたらバッハはおもしろくない、という
子供の生徒さんも減るのでは・・・。
狂詩曲スペイン♪ [CD♪]
本当は別な曲を聴こうと思っていたけれど
自分の練習が終わった時に頭の中で鳴りだしたのは
シャブリエの「狂詩曲スペイン」
ピアノはチッコリーニ氏です。
「音の美しさよりも何を語るのかというほうが難しい」
とあるインタビューで語っているチッコリーニ氏。
その言葉をものすご~く強く実感するのが
「狂詩曲スペイン」
どうしてピアノでこんな音がでるの?
という鮮やかな名演です。
心に元気をもらえる1曲でもあります。
今日もBravo~!!!
チッコリーニ/月光♪ [CD♪]
Piresの小犬のワルツ♪ [CD♪]
とあるところでBGMで流れていたCD。
よくある名曲集のCDでいろいろなピアニストが弾いています。
その中で絶品だったのがショパンの「小犬のワルツ」
ひときわ美しく聴きほれてしまいました。
このすごいピアニストは一体誰?
とっても気になる~!
選曲と曲順にかなり特徴があるCDだったので
一度聴いただけでもしっかり記憶にしっかり定着。
これは調べればすぐ分かるかも?
帰宅してからネットで検索したところ簡単に見つかりました♪
そのCDで「小犬のワルツ」を弾いていたのは・・・
そう、マリア=ジョアン・ピレシュだったのです。
日本では「マリア・ジョアオ・ピリス」と表されていることが
多いでしょうか。
(マリア・ジョアン・ピレシュが発音としては近いそうです)
そういうわけで・・・
早速ピレシュが弾いているショパンのワルツのCDを購入。
このCDでは作品番号順ではなく、あのリパッティに倣い
調性や性格を考慮した順番になっています。
それがまた自然なんですよね。
柔らかく叙情的で調和が美しいワルツです。
聴いていてとても心地良く幸せな気分になります。
久しぶりに素敵なワルツ集を聴きました!
チッコリーニ/ベートーヴェンソナタ第11番♪ [CD♪]
今日のCDはチッコリーニ氏のベートーヴェンのソナタ集より。
一枚目のCDより今日気になったのは第11番作品22。
この変ロ長調のソナタは1800年に作曲されたもの。
第1楽章はいきいきとしたソナタ形式。
第2楽章はアダージョの緩徐楽章で変ホ長調。
第3楽章はメヌエットで長調と短調の対比が鮮やか。
第4楽章は軽やかでも重なり合う色彩が美しい優雅なロンド。
この第11番
勉強中のころ、頑張って考えて練習したけど当時は何も分からず
レッスンに行った先で曲だけでなくボロボロにされたということが
ありしばらくピアノの音に対して体が過剰反応してしまうという
私にとってトラウマに近い曲でしたが
時を経てじっくり聴いてみるといい曲ですね。
それはチッコリーニ氏の際立った演奏によるところも
大きいのかなと思います。
構築と音色、リズムといい・・・お見事です。
また弾いてみようかな・・・♪
チッコリーニ/狂詩曲スペイン [CD♪]
今日の一枚はチッコリーニ氏の演奏で
シャブリエのピアノ作品集より。
「狂詩曲スペイン」
鮮やかなタッチで色彩豊かに描かれるその世界は絶品!
きらきらとした輝く音で心も踊り
スペインの風景が見えてくるようです。
明るい音楽は勇気と元気をくれて
心も満たしてくれるようです。
希望と幸福と。
明日も頑張っていけるかな・・・。
ショパンのワルツ♪ [CD♪]
Nocturne op.9--1♪ [CD♪]
ショパンのエチュード・革命♪ [CD♪]
今まで聴いた中でも一番好きなショパンのエチュードは
ペルルミュテール氏の演奏。
ゆらぎや音色の変化の仕方が繊細で絶妙。
そういう変化こそショパンが求めているものだったはず、と
思います。
過剰な表現はしないので圧倒する派手さはありませんが
聴いていてとても心地良いゆらぎ。
音色の変化と解釈はとにかくすごいです。
作品10-12は名演。
こんなに奥深い解釈をした「革命」は
聴いたことがありません。
作品10-12通称「革命」はワルシャワほう起がロシア軍に
鎮圧されたという知らせに絶望したショパンによって書かれた、
という逸話が伝わっていますがその真偽は定かではありません。
この曲に関してそういう一般的に言われているエピソードだけではなく
音から、楽譜から、ショパンから、ショパンの文献や関連するものから、
そして時代背景から読み取った解釈には唸らされてしまいました。
さすがショパン研究家以上にショパンを知っているといわれた
ペルルミュテール氏。真のショパン弾きです。
ショパンとペルルミュテール氏に何か相通じるものがあった、
そう感じてしまうのは私だけでしょうか。
鬼気迫るものがあります。
今日はその「革命」を聴きたくなってCDをかけています。
ブザンソン1950年9月16日 [CD♪]
今日はリパッティの最後の演奏会がおこなわれた日。
1950年9月16日、ブザンソンでのことでした。
既に手の施しようがないほど病魔に侵されていたリパッティ。
リパッティ本人が最後という自覚を持ちつつ臨んだこの演奏会でも
音楽への真摯な姿勢は変わることはありません。
この日に演奏されたのはリパッティがよく演奏して録音も別に
残っているものがほとんど(シューベルトの即興曲をのぞく)
バッハのパルティータ第1番
モーツアルトのイ短調のソナタ
シューベルトの即興曲作品90-3と2
ショパンのワルツ 13曲
このときの演奏はまた次元が違います。
リパッティ自身をも超えた演奏。
超越した奇跡的な内容になっています。
その演奏会が録音に残っていることに感謝。
去年の9月16日の記事はこちら
今年もリパッティを聴きながら
悔い改めの日を過ごしています。
ショパン夜想曲/チッコリーニ♪ [CD♪]
ロンのフォーレ♪ [CD♪]
多くの優秀なピアニストを育てたフランスの
女性ピアニスト、マルグリット・ロン。
レガート奏法について考えていたとき、
ふと聴きたくなりました。
フォーレやドビュッシー、ラヴェルなどと親交のあったロン女史。
その演奏は作曲家の意図したことを再現しようという
誠実なものでした。
フォーレのあの独特な息の長いフレーズをとても
美しく聴かせてくれます。
なめらかなレガート、柔らかいカンタービレですね。
流麗な演奏で穏やかな魅力に満ちています。
ソナタ第4番♪ [CD♪]
今日はスクリャービンのソナタの4番を。
先日書いたスクリャービンリサイタルの文中に出てくる
スクリャービンのソナタ第3番と第4番が入っています。
スクリャービン夫人が感動したソフロニツキーの第3番の演奏も
すごく惹きつけられます。
私が特に好きな第4番。
不思議で印象的な色彩ではじまります。
ロマンティックな雰囲気の中で音が重なり合っていくのがお見事。
実際にいろいろな風景がみえてくるようです。
他にソナタの第5番とマズルカ、前奏曲、練習曲、ワルツなど
スクリャービンのいろいろな雰囲気が楽しめる演奏です。
ドビュッシー♪ [CD♪]
今日はチッコリーニ氏のドビュッシー全集より
前奏曲の第1巻を。
音色が際立つ鮮やかなドビュッシーです。
ドビュッシーは音が柔らかい方があっているということは
よく言われることですがそれはぼやける音やこもる音では
ありません。
私はチッコリーニ氏の生演奏でドビュッシーの既成概念を
超えた魅力を知りました。
その瞬間に音が生まれるような
そんな感じです。
ラヴェル♪ [CD♪]
今日はペルルミュテール氏の演奏でラヴェルを。
一番繰り返し聴いているラヴェルの演奏です。
たとえラヴェルに習った弟子、ということを知らなくても
それは変わらなかったと思います。
学生時代には気がつかなかったところが最近聴き返して
たくさん分かるようになっていました。
演奏は誇張しないから何が起こっているのかは
分かりにくいのですけど・・・
絶妙で素晴らしい!
改めてものすごいピアニストだと実感しています。
今日聴いているのは「ラヴェルvol.1」
入っているのは
「鏡」
「水の戯れ」
「亡き王女のためのパヴァーヌ」
「夜のガスパール」
ラヴェルのエッセンスがつまった珠玉の一枚です。
スクリャービンリサイタル♪ [CD♪]
涼しさを感じる音楽は「水もの」なのかもしれないけれど
今日は「涼」を求めて何となくスクリャービンを。
ウラディーミル・ソフロニツキーの演奏です。
ロシア・ピアニズム名盤選-17 伝説のスクリャービン・リサイタル(1960年2月2日)
- アーティスト: ソフロニツキー(ウラジーミル), スクリャービン
- 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
- 発売日: 2003/05/21
- メディア: CD
私の中ではスクリャービンといえばソフロニツキー。
それくらい強烈な印象がありました。
そこから沸き立ってくるものが違っていたのです。
大ピアニストや作曲家、聴衆や批評家にも支持され愛された
ソフロニツキー。
彼の弾くスクリャービンの第3ソナタに感動した
スクリャービン未亡人のタチアナ・シュレーツェル。
「夫の死後、これほど素晴らしい演奏を聴いたのは初めてだ」
と述べているそうです。
その第3番も好きですが第4番もかなり好き。
これは2枚組みですがソナタが入っている方ではなく
前奏曲が入っている1枚目の方を。
ショパンに倣って5度圏順に書かれたスクリャービンの前奏曲2が
ここでは他の作品番号のものも混ぜられ順不同で演奏されています。
後期の作品ではないのでスクリャービンの悪魔的で呪術的な要素はなく
繊細な美しさの中にロシアらしいロマンティシズムが溢れています。