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マスタークラス [Musique♪]

国立の「サロン・ド・ノアン」でおこなわれた
イヴ・アンリ教授のマスタークラスを受講してきました。

イヴ・アンリ氏はパリ音楽院に学びピエール・サンカンと
アルド・チッコリーニに師事したピアニスト。

ロベルト・シューマン国際コンクールに優勝、
フランツ・リストコンクールなどにも入賞し
世界的な演奏活動展開。
現在はパリ音楽院の作曲科教授、パリ市音楽院のピアノ科教授
として後進の指導にあたられています。

99年にフレデリック・ショパン国際音楽祭の芸術監督に就任、
その期間にプレイエルを使っておこなわれている
マスタークラスが注目を集めているとのこと。

今回は日本で同じようにプレイエル使用の元、
マスタークラスを受けることができました。

ショパンが大好き、そして
チッコリーニ氏を尊敬する私としては
とにかくその奏法を学びたい!
という思いでいってきました。

プエイエルは基礎が問われる楽器。
ショパンの言葉に
「気分のすぐれないときは、エラールのピアノを弾きます。
これだとすぐに完成された音が出せますからね。
でも元気が良くて、自分だけの音を出してみたいと思うときは、
プレイエルが必要なのです」
(「弟子からみたショパン」ジャン=ジャック・エーゲルディンゲル著
米谷治郎・中島弘二訳 音楽之友社)
というものが残っていますがそれを実感しました。
プエイエルを試弾ことはあったのですが
きちんと長時間弾いたのは初めて。
高校でチェンバロを弾いた時以来の衝撃で
自分の癖がいやというほどでてしまった演奏でしたが。


アンリ先生は言葉よりも音で多くを語ってくれました。
先生のピアニッシモは超絶品、極上品!!!
とても繊細で近くで聴いても不思議なくらい美しい。
パッセージを弾いてくれるたびになんて
美しいのだろうとため息ばかり・・・。

レガートもとにかく美しいのです。
ベルカントやカンタービレにはこのレガートが必須。
何が起こっているかを必死に観察してしまいました。

指の使い方、立て方、手首の位置、肘や前腕、肩、
奏法にものすごいヒントがありました。

その超一流の奏法を近くで見ることができただけでも
マスタークラスの価値がありました。

もちろん歌い方や和声感なども素晴らしく
ショパンをきわめていきたい私には
大きな収穫のある一日となりました。

まだまだ道は果てしないですが
諦めずに精進していきます。
ありがとうございました!!! 
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