11/13はロン♪ [Musique♪]
フランスの名ピアニストであったマルグリット・ロンが
1874年のこの日に生まれています。
15歳でパリ音楽院に学び1年後に一等賞を得て卒業、
その後も研鑽を積みデビューしたのは29歳の時だったそうです。
才能におごることなくいかに研究したかがわかりますよね。
オールフォーレのプログラムでデビュー。
その後はフランスものを中心に活躍します。
ドビュッシーやラヴェルとも親しくその作品の
初演も数多くおこなっています。
ラヴェルのピアノ協奏曲ト長調はロンに献呈されていて
初演の指揮はラヴェル、ピアノはロンでした。
これはぜひ聴いてみたい。
ラヴェルの指揮ではないけれどロンの演奏しているものは
録音が残っているようなので再販を望みます。
ラヴェルやドビュッシーに関する本も必読ものでしょう。
今ではロン・ティボー国際コンクールの創始者としての方が
知られているでしょうか。
パリ音楽院で教鞭もとりながら私的にもレッスンをおこなったロンは
名教師としても有名でサンソン・フランソワ、ジャック・フェヴリエを
はじめ多くのピアニストが育っていきました。
マダム・ロンのサロンでは若かりし日のチッコリーニやグルダ、
園田高弘氏なども演奏をしていたそうです。
第一次世界大戦で夫を失い、3年間ピアノをやめたマルグリット・ロン。
ラヴェルの「クープランの墓」の「トッカータ」は彼女の亡夫、
ジョセフ・ド・マルリアーヴに捧げられています。
今日は手元にある唯一のロンのCDより
フォーレを。
対位法がしっかりしていながらも柔らかさを失わない
魅力的な演奏です。
コメント 0