巡礼の年第3年♪ [CD♪]
今日は巡礼の年第3年。
リストが隠遁生活を送りながら作曲されたもので
宗教的な題材が多く使われています。
1曲目は「アンジェラス」
お祈りの曲。穏やかでとてもきれい。
鐘の音が響いていきます。
2曲目、3曲目は「エステ荘の糸杉に Ⅰ、Ⅱ」
「エステ荘の糸杉に 1」の方は重々しい雰囲気で始まります。
何かの暗い予感を思わせますね。
「エステ荘の糸杉に2」は寂寥感漂う中にも
時折光が差し込んでくるようです。
4曲目が「エステ荘の噴水」
おそらくこの曲集の中で一番有名でしょう。
美しい水の流れが印象的です。
ラヴェルやドビュッシーなど印象派の先駆となった作品といわれています。
5曲目は「もの皆涙あり」
民族調のメロディーが哀愁を感じさせます。
憤りや悲しみの中に何を見出すのでしょうか。
6曲目が「葬送行進曲」
重々しい葬送の曲。
途中から聖なる調べに包まれ昇華されていくようです。
7曲目が「心を高めよ」
この曲集の最後にふさわしい曲。
高いところへ引き上げられていくような気がします。
「巡礼の年」は引き続きチッコリーニ氏の演奏で。
迷宮入りしてしまうことが多いのリストの後期の作品。
チッコリーニ氏の色彩感溢れる演奏にはかすみがちな部分にも
さまざまな光をあててくれています。
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