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道化師の朝の歌♪ [CD♪]

今日はラヴェルの『鏡』から「道化師の朝の歌」

この4曲目だけスペイン語でタイトルがつけられています。
「Alborada del gracioso」
この言葉、フランス語でもなかなか適訳がないようですね。
日本語訳もちょっと違和感がありますけど。

スペインの独特なリズム。
ギターの爪弾くような音とリズム感。
テンポ感。
カンテの切ない中間部。
重音のグリッサンドで上り下り。
・・・などなど。

弾いたことがある方はお分かりだと思いますが
とにかくむずかしいんですよね、この曲。
ラヴェルの中でも特に名人芸的な曲です。
私には「スカルボ」よりむずかしかった・・・。
ラヴェルのピアノ曲でもっともむずかしいのではないかしら。

リパッティの演奏はロンドンのスタジオで録音されたもの。
その想像を絶した秀演で当時から驚きとともに話題だったそう。

そんなことは知らずに聴いてみて・・・私は驚きました。
この曲はこんなにすごいんだ!と。
かっこいいだけの曲じゃなかったんですね。

リパッティは完璧な技巧と透明感のある輝く音。
音も音楽も磨きぬいて一分の隙もない
ラヴェル中のラヴェルです。

もしラヴェルがリパッティの演奏を聴いたら
きっと喜んだのだろうなあ・・・。

バッハ:主よ、人の望みの喜びよ

バッハ:主よ、人の望みの喜びよ

  • アーティスト: バッハ~ヘス編, D.スカルラッティ, ショパン, リスト, ラヴェル, エネスコ
  • 出版社/メーカー: 東芝EMI
  • 発売日: 1992/01/16
  • メディア: CD


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タマンサ

フランスものが苦手なタマンサです。「スカルボ」もすご~く苦労しましたが。私の友人が「道化師の朝の歌」を弾いたのですが、重音のグリッサンドが気になって「どんな練習法でやってるの?」と聞いたところ「練習法も何も・・・そこの箇所は1日4回まで、って決めてやってるだけ。」と言っていました。fujikaさんはすぐに重音のグリッサンドはマスターされたのでしょうか。
by タマンサ (2006-08-25 20:36) 

fujika-piano

タマンサさん、こんばんは。
あの重音のグリッサンドは難関ですよね。
私はまず単音ずつを滑らせる練習をしてから
重音をあわせていきました。
あるポイントがみつかるとできるようになりましたよ。
最初の頃は失敗して痛かったですけど・・・。
by fujika-piano (2006-08-27 00:35) 

かあか

ピアノ曲は聴くのが専門!の私、ドビュッシー、ラベルが大好きです。道化師~も超難曲ですね。でも聴くだけの私にはもうすごい魅力のかたまりです!
by かあか (2006-08-27 01:19) 

fujika-piano

かあかさんもドビュッシーやラヴェルがお好きなんですね。
私も大好きなんです!
「道化師・・・」はラヴェルの中でも一番大変でしたけど
もっと磨いてまた演奏したいなあって思います。
by fujika-piano (2006-08-27 22:46) 

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