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ジ・アート・オブ・アルド・チッコリーニ第1夜♪ [Impressions de recital ♪]

今日はチッコリーニ氏の演奏会の日。

2005年の東京文化会館の名演から約2年半。
本当に待ち遠しかったです!

会場はすみだトリフォニーホール。
今日のピアノはスタインウェイでした。
前回、前々回のピアノがファツィオーリだったので今回も
ファツィオーリを使うものとすっかり思いこんでいたので
ホールでスタインウェイを目にした時にはちょっと驚きましたが
リストの「詩的で宗教的な調べ」というプログラムなら
スタインウェイがよいのかもしれないと聴きながら思いました。


この日の曲順は従来と異なりチッコリーニ氏が考えた順番となっています。
その思いはとても深い・・・。



1・祈り
2・アヴェ・マリア
3・孤独の中の神の祝福
4・眠りから覚めた御子への賛歌
5・パレストリーナによるミゼレーレ

intermission

6・死者の追憶
7・主の祈り
8・葬送 1849年10月
9・アンダンテ・ラクリモーソ
10・愛の賛歌

今回のプログラムは氏の希望だったそうですが
氏の芸術の集大成であり、そして様々なオマージュも
感じられました。
氏は自身を音楽に仕える司祭と語っておられますが
まさにそれを強く感じます。

2003年、2005年に続いて4度目の演奏会ですが
さらに空高く飛び続けておられるのを確信しました。
私が書くのもおこがましいですが・・・ありとあらゆる奏法で表現され
その芸術は恐ろしいほどの内容です。
「詩的で宗教的な調べ」はリストの中では落ち着いた渋い作品ですが
ともすれば美しい印象だけで終わってしまいがちなところ、
さすがチッコリーニ氏は心をぐっとつかんで離しません。
この曲をここまで弾けるピアニストはいないでしょう。
その世界に引き込まれ、音の変化に息をのみ、
あまりの美しさに何度も涙・・・。
素晴らしい演奏を聴かせていただきました。

この全曲も、もう一度聴きたいです!!!
明日、兵庫まで近ければ聴きに行きたかった・・・。
26日のコンチェルトも楽しみです。
これも必聴です!
ぜひ聴いてください!


珠玉のアンコールは2曲。
絶品のスカルラッティはソナタのホ長調。
出だしの音から別世界。なんて繊細で美しいのでしょう!
こういうシンプルなものも別格です。
その音と作り出す世界に思わず涙があふれてきました。

ドビュッシーはホール内に張り出されていたものは誤りで
正しくは前奏曲集第1巻の12番「ミンストレル」でした。
(すみだトリフォニーのHPは正しく直されています)
これも氏がお得意のアンコールピースです。
鮮やかなタッチが際立っていました。

Bravo!!!

ホールが明るくなってからもカーテンコールに応えてくれた
チッコリーニ氏の笑顔が印象的でした。


Bravo!!!
マエストロ、万歳!!!
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